本日の気になる記事「フリーテル 折れた二刀流」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
今日新聞をみてちょっと驚いた記事は、
「アメリカの携帯電話会社4位のスプリントと3位のTモバイルの統合協議打ち切り」
でした。
2週間前に経営統合大筋合意の記事を見て「孫社長やるなぁ」と思っていたところですが、
大詰めの、どちらが筆頭株主になるか?で合意に至らなかったようですね。

さて、それも興味深い記事でありますが、今日お伝えするのは「格安スマホ」の話題です。
格安スマホ市場は新規参入が相次ぎ、現在では170社もの事業者が存在しているようです。
大手通信キャリアが3社ですから、170社がどれだけ多いかがわかりますね。

その格安スマホ事業者の1社であります、
プラスワンマーケティングが展開する「フリーテル」をご存知でしょうか?
このフリーテルの強みは「月299円~」という格安利用料を提供している点ですが、
最大の特徴は自社でスマホ自体も開発していることです。
また営業面でも家電量販店の入り口売場を大手携帯キャリアから奪うなど、
積極的な営業展開を見せておりました。

そして今から約1年前の2016年11月には、
「この1年で専売店フリーテルショップを200店出店する」と、
メディアに発表するなど大変勢いのある事業者さんです。

それが2017年10月にどうなったかというと・・

楽天に36億円で買収されました。
そんな勢いのある会社の買収金額が「たった36億円?」とかなり格安な印象ですね。
なぜそのような安い金額で買収されたのでしょうか?
それはかなりの負債があったということになります。

では、それだけの負債を抱えた原因は何だったのでしょうか?

1つはTVCMといった広告費が重荷になったこと、
2つ目は「業界最速」という広告が事実と異なり、新規契約が伸び悩んだこと、
3つ目に携帯大手キャリアが格安スマホ市場に切り込んできたこと、

ということで、フリーテルは債務超過寸前まで追い込まれたということです。

格安スマホは、大手キャリアの電話回線を格安スマホ事業者が借りて、
消費者に安くサービスを提供するシステムですが、
結局は大手キャリアも格安スマホ市場に乗り出してきてしまってるんですね。
その結果新規契約の5割は大手が占めているそうです。
KDDIが提供するUQモバイルのTVCMを頻繁に目にしますよね・・

資本を持つものが強いというのは、
資本主義における原則ということが改めて分かる記事でした。

Copyright (c) 2016 UniJOVO All Rights Reserved.