本日の気になる記事「関西最大の地銀連合誕生」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
本日の記事は地方銀行合併という内容ですので、
金融機関志望の学生さんはぜひチェックして下さいね。

関西地銀の「関西アーバン銀行」「近畿大阪銀行」「みなと銀行」の3行が、
2018年4月に経営統合をします。
今年の2月に第一報として伝えられましたが、
9月26日に最終契約を結んで統合が決定しました。
この3行の持ち株会社は「関西みらいフィナンシャルグループ」となり、
りそなホールディングス傘下に入ります。

この3行の合併はどういう特徴があるのでしょうか?
1つ目は、店舗の数が380で、店舗数日本一の地銀になります。
2つ目は、総資産が11.6兆円で京都銀行を抜き、関西一の地銀になります。
ということで当然ですが、巨大な銀行が誕生します。

では、経営統合にはどういう効果があるのでしょうか?
1つ目は経費の削減で、システム統合・店舗の統廃合・人件費抑制を行えます。
関西みらいFGでは近畿大阪銀行と関西アーバン銀行で隣接する40の店舗を統廃合し、
間接部門人員数を減らし、年間100億円の経費削減を予定しているそうです。
2つ目は収益力の強化です。
間接部門にいる人員を営業に振り分けることで、業務粗利益15%増加を予定しているそうです。

この2つの効果で利益は経営統合前の2倍になることを計画しているとのことです。

現在の銀行の市場環境はどうかといいますと、
収益源である融資は、資金需要の低迷で厳しい状況にあります。
なので、まずはその需要に合わせた固定費削減のスリム化が必要となります。
次に新たな資金需要を探るとしたら、発展途上国を中心とした海外への融資でしょうね。
それも、統合して資産が増加したことで可能性が広がったと思います。

金融機関志望の方は、
「これをやったら銀行の収益が向上するのでは?」というような目線で、
今後の経済・市場を見て頂ければと思います。

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