本日の気なる記事「ビットコイン分裂へ」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
ここ最近ビットコインの話題が尽きません。
今回は「分裂」という物騒な記事でありましたので紹介いたします。

約2か月前の5月24日に「1ビットコイン=2000ドルの大台」というタイトルで、
8か月前には約600ドルだったビットコインが2000ドルまで値上がりしている、
「仮想通貨長者になれるかも」というポジティブな記事を記載しました。

その後も上昇を続け、一時は3000ドル台まで上がったのですが・・・
本日の新聞では「ビットコイン分裂へ」と、
アイドルグループが解散したかのような見出しでした。

分裂ってどういうことでしょうか?
「お金」が分裂するって、イメージがつきませんよね。

簡単に言うと、今までのビットコインをAとすると、今後はビットコインBが製造されるということらしいです。
懸念点は、互換性が無く、今までAを取り扱っていたビットコイン取引所では、
Bの取り扱いをしない可能性もあるようです。
取引所で扱ってくれないとなると価値も下がりますね。
また、飲食店などのお店の決済で、Aは使えてもBは使えないようなことも出てきそうです。

なぜこんな事が起こったかというと、ビットコイン特有の以下の事に起因しました。
・管理運営者がいない
・急激な取引量増加に対応できていない

例えば「お金を振込む」作業は、銀行であればATMや窓口を想像すればわかります。
その取引はその銀行のシステムで処理されて、通帳には〇〇円振込んだことが記帳され、
1分もあれば完了します。
一方ビットコインでは、マイナー(探掘者)が作成する「ネット上の電子台帳」に、
取引記録を記帳しているのですが、取引量の急増でその台帳作成が間に合わない状況です。
そしてそのマイナーとはビットコインの運営者かというとそうではなく、
報酬(ビットコイン)をもらって作業している存在に過ぎませんから、
台帳作成を急がせる強制力もありません。

で、最近の急騰で取引量が急増した影響で、1回送金するのに数十分かかることもあるそうです。
例えばお店で飲食代金をビットコインで決済するのに、レジ前で数十分待たされたら、
嫌になりますよね。

従って処理速度を上げなくては利用価値がなくなります。
その対策に複数案が上がっていますが、なにせ運営者がいないわけですから、
関係者の意見もまとまりません。
最も賛同を得ていた案は「台帳を大きく」「文字を小さく」し、
1つの台帳に記載できる取引量を増やすという案でしたが、
8月1日までにまとまりませんでした。

そこで本日の記事ですが、中国のマイナーである「ヴィアBTC」が予告通りに
8月1日21:20ビットコイン分裂に向けた作業を開始し、
新たに『ビットコインキャッシュ』が誕生する可能性が高まったということです。
このような強硬策を取った背景には、
現状の対策案だと、自分たちの手数料が減ることに懸念を抱いたからのようです。

分裂することでどんな影響があるかというと、
ビットコインキャッシュは、保有しているビットコインと同数量を保有者に無償で配布されるとのことで、
これを聞くと何か得した感じがします。
ただ、ビットコインが分裂したということなので、
今までビットコイン1枚30万円相当を保有していた場合、
ビットコイン1枚の価格を28万円とし、ビットコインキャッシュ1枚の価値を2万円として、保有することになるようです。
なのでビットコインとビットコインキャッシュが2枚に増えても、保有額は同じ30万円。
ビットコインキャッシュの最初の価格は2万円程度になりそうですが、今後その価格も変動していきます。
なお、自分がビットコインを預けている取引所がビットコインキャッシュを扱う場合に無償配布があるわけで、
扱ってなければ無償配布は無いようです。

今後、ビットコインキャッシュがどれだけ価値が増して、価格が上がっていくか、
はたまた消えてしまうのか、新しい仮想通貨の先行きが気になりますね。

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