本日の気になる新聞記事「三陽商会 背水の陣」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
本日紹介の記事は一見「三陽商会って何?」と思われるかと思います。

ただ「バーバリー(Burberry)というブランドは知ってる?」
と聞かれると多くの方が知っていると思います。
チェック柄のマフラーはよく目にしますね。

三陽商会さんとは、イギリスのバーバリーから日本での販売代理を委託されていた会社さんです。
2015年まで、45年にわたりバーバリーの商品を日本で販売しておりました。
バーバリーのお店に「三陽商会」と看板がでているわけではないので、
一般消費者の方にはなじみがないわけです。

2015年にこのライセンス契約が終了した後は、
新たに「マッキントッシュロンドン」を後継ブランドとして発売しております。

2015年にライセンス契約終了の記事が出た時は、
それほど大事なこととして扱われていなかったのですが、
個人的には気になっておりました。

で、今回の記事では、
「不採算事業からの撤退や新規ブランドの投入を進めたが、業績は低迷したままだ。」
という内容でしたので、やはり有名ブランドとのライセンス契約が切れるということは、
大事ということですね。

今回なぜこのようなことが起こったのでしょうか?
実はアパレル業界には多いことのようです。

海外ブランドが日本市場に進出する際には、
日本のアパレル会社とライセンス契約を結びます。
日本のアパレル会社も知名度の高いブランドを手に入れることで、
素早く規模を拡大出来るため、当初はメリットが一致します。
ただ、海外ブランド企業としてはある程度日本市場で自社ブランドが浸透したら、
利益を求めて直接販売に切り替えたいと考えるわけです。
そうすると日本のアパレル会社は「今までこれを主力で売ってきたのにそれは困る・・・」と、
利害が一致しなくなります。
今回の三陽商会も契約延長を交渉しましたが、実現しなかったということです。

他のブランドでは、
ドイツのアディダスがデサントと、
アメリカのポロ・ラルフローレンがオンワードホールディングスと、
ライセンス契約を結んでいましたが、直接販売にかじを切ったという実例があります。

「手に入れた武器はもろ刃の剣かも」・・という怖い話ですね。

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