本日の気になる新聞記事「トルコ 突然の争乱」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
本日の気になる記事はトルコでのクーデターについてです。
日本では京都の祇園祭り真っ只中に起こった出来事ですが、
そんな日本人にとっては、市民を含む260人もの死者が出た内乱は、
映画かゲームのことのように非現実的に思えてしまいます。

トルコでいったい何が起こったのでしょうか?
簡単に言うと、トルコの軍隊が政府に変わって、国を乗っ取ろうとしたということです。
日本で言えば、自衛隊が東京の国会議事堂に攻撃を仕掛けた、というような事態ですね。

そう考えると「なんでそんなことするの?」と単純に思います。
トルコ軍はなぜ政府に対して反乱を起こしたのでしょうか?

1つの要因としては、
現在のエルドラン大統領は長年にわたり、軍の弱体化を進めてきたことによる反発とのことです。
もう一つの要因は、
8月に行われる軍の人事決定会議「高等軍事評議会」で、
大統領の政敵であるギュレン氏系列の軍幹部が排除されそうだということで、
排除される前に権力奪取を試みたということだそうです。

結果的に、市民の賛同も得られず鎮圧され、
この事態を素早く収拾したエルドラン大統領の強権支配を進める形となりました。

経済的に見ても、現地の日本企業は早々に営業活動を再開するなど、
大々的なダメージにならずに済んだようです。

経済的な不満、政治的な不満、宗教的な不満と、国よって不満の大きさは異なると思いますが、
暮らしやすい日本にいると、比較的そのような不満はなく、今回のようなトルコのクーデターは想像できません。
ただし、第二次世界大戦前の日本なら、起こりうることかもしれませんね。

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