本日の気になる新聞記事「南シナ海 中国主権認めず」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
本日の経済新聞1面は、「南シナ海 中国主権認めず」という記事でした。

これも、「あまり自分には関係ないや」とスルーしてしまいそうな記事ですが、
”中国が国際的なルールを守るか?”という視点で見て下さい。

皆さんは、中国がこの国際的なルールを守る、と思いますか?
それを予測しておくだけで、今後「南シナ海」や「中国」の記事が目に止まるようになります。

この記事で問題となっているのは、
中国が自分たちの主権海域を広げるために人工島を造成していることです。
今回は、中国が自国の島と主張していたものは「岩」であり、
満潮時に水没してしまうことから「島」とは認めない、
従ってその海域に中国の管轄権がないという判定を、
オランダ・ハーグの仲裁裁判所が下したという記事です。

この判決に対して中国側は、
「この判決は無効で中国は受け入れない」という声明を出しています。
この時点で、国際的なルールを守らない、という一面がうかがえます。

この側面だけ見ると、
中国が自国の利益を目的に無茶を言っているのだから、
罰を与えれば良いのでは?と思ってしまいますが、
それでも中国を一方的に責めることは各国が及び腰です。
なぜでしょうか?

それは中国という巨大マーケットも無視できないからです。
ここで中国側の機嫌を損ねると、中国で商売がしづらくなるかもしれません。
なので中国を批判するにしても、慎重にコトを運ばないといけませんね。

また、この判決自体は実は、強制力がないそうです。
結局、中国側の国際協調の考え方に左右されそうです。

ただ、今回の判決で良いと思われる点は、
他国の監視の目も届くようになるので、
軍事的利用に制限がかけられそう、ということですね。
今までは、他国の軍事船が航行することが制限されていましたので。

今後中国がルールを守るのか?
中国経済と国際情勢の両面から注目していきましょう。

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