本日の気になる記事「新卒が集まらない 地銀波乱」

こんにちは、UniJOVO管理人の池田です。
私の所属しているOVOでは、就職・採用を取り扱う人材会社でありますので、
本日の記事「新卒が集まらない」という言葉はここ数年よく耳にします。

新卒が集まらないのは今までは、
・企業規模が小さい、
・イメージ的にキツそうな職業、
という企業さんの印象でした。

ただ今回の記事では驚くべきことに、
新卒が集まらないのは「地方銀行」ということなんですね。

皆さんの中で「銀行に就職した」と聞くとどういう印象を持ちますか?
たいていの方は「すごいね!」となるかと思います。
私の大学の同級生でも2名が地方銀行へ就職しましたが「うらやましいなぁ」と思ってました。

イメージ的には学生にとって羨望の就職先である銀行が、
なぜ新卒が集まらないのでしょうか?

大きな要因は、厳しい経営環境ということが学生にも認識されているということです。
銀行を取り巻く環境は、
マイナス金利や不良債権といったコスト問題と、
融資といった本業で収益を稼ぐのが難しくなっており、
全国に105行ある地方銀行のうち、
52行が2期以上連続して本業損益が赤字、
うち23行は5期以上にわたって赤字という状況になっています。

一般的なイメージとして、
戦後の日本のように、経済復興でビジネスチャンスが転がっていて「あとは資金さえあれば」
ということであれば銀行の役割は大きいわけですが、
今の日本は、事業者の資金需要に対して、供給する銀行の数が多すぎるのが現状かと思います。

ということで、
今までと同じことをしていては銀行は衰退してしまうということもあり、
昨年は銀行で「有料の人材紹介」が行えるようになりました。
お取引先も人手に困っているわけですから、それをビジネスにする取組みです。
また海外人材を雇用する動きも始まっており、
日本から海外へ事業展開することは今後の銀行存続の鍵になりそうです。

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